小さい子どもと一緒に安全に山歩きをするには、想像以上に神経を使うものです。しかし、ちょっとした準備や知識があるだけで、各段に楽しさがアップします。
登山歴10年以上。2人の子どもが産まれてから、山登りをはじめた筆者が経験をもとに、前回に引き続き「山歩きをはじめてみよう!」と思ったときに、準備するもの、注意する点についてお伝えします。
この記事を読んだあとは「いざ!山へ出発~!!」です^^
前回の記事はこちらになります。「子どもに登山がおすすめ理由」
準備するもの
山登りの基本は「動き易さ」。子どもたちが普段使っている活動のしやすいものでOKです。
服装について
季節に応じて調整する必要がありますが、基本的には肌着は吸湿速乾素材のもの。上着は脱ぎ着しやすいものが必須です。
また、ズボンなどに紐や飾りが付いているもの、引っかかる恐れがあるので、おすすめではありません。
- 長袖(温度調節が出来るように、アウターの下も脱ぎ着しやすいものがおすすめ)
- 長ズボン (紐や飾りが出ていないもの) 長ズボンが嫌な場合はロングソックスやスパッツでもOK
- 厚手の靴下 (足や足首を保護するため)
- 帽子 (あご紐が付いたものがおすすめ)
- スニーカー (サイズがあったもの、なるべく足首が固定できるもの、グリップが効いたもの。)
- リュックサック (体にフィットできるもの、体のサイズにあっているもの、なるべく軽いもの。)
登山靴
登山靴についても、普段から履き慣れていないと、返って足を痛めてしまう場合があります。
だんだんと登れる山が増えてきてからでも、登山靴の購入は遅くはありません。それに子どもたちはサイズアウト早いですからね。
山へ行かれる前には、子どもたちのスニーカー裏のグリップを確認するようにしましょう。山肌が出ていて、想像以上に滑りやすいところもあります。
また、サイズが合っていることはもちろんですが、足首がしっかりと固定されるものも大事です。デコボコ道に、石がゴロゴロと転がっている道。足首が固定されていないと、「グキッ」と捻る原因にもなってしまいます。
リュックサック

我が家では2歳半ごろから、自分でリュックを背負わしていました。(どうしても無理になってくると、筆者が持つようにしていました。)
実は、リュックサックは荷物を入れるだけでなく、転んだりぶつかったりした時、クッションの役目にもなります。
また、飲み物、食料を自分で持つことで自立心も芽生えてきます。
リュックサックについては、子どもの体のサイズにあったものにしましょう。また、胸・腰にベルトがあって、体にフィットできるものもおすすめです。
子どものリュックに入れておきたいもの
- 飲み物
- おやつなどの食べ物
- ビニール袋
- レインコート
- バンドエイド
- タオル
- エマージェンシート
エマージェンシートは緊急時に使う極薄のブランケットのことです。 ポリエステルのフィルムにアルミニウムを蒸着しているものが多く、エマージェンシーブランケットとも呼ばれます。最近では100円ショップでも購入できます。
可愛くて機能性もあるキッズ・リュック
★ノースフェイス
★コロンビア
★チャムス
着替えについて
山の中を歩いていると、時々、滑ってズボンが濡れてしまったり、汚れてしまうこともあります。また、川にはまってしまい靴下がびちゃびちゃになってしまうことも。
ズボン、下着、靴下の替えを用意していた方が良いです。子どもが小さいうちは親が、小学生ぐらいなら自分で持たせるようにしましょう。
大人が追加でリュックに入れておきたいもの
- 子どもの着替え
- ビニール袋 (汚れたものやゴミなど、複数枚)
- ウエットテッシュ
- 傷や虫さされなどの塗り薬
- 地図・方位磁石
ベビーキャリアについて
子どもが自分の足で歩けるようになる前でも、大人が子供を背負って山登りができるベビーキャリア使えば、小さなお子さんと一緒に登山を始めることができます。
各メーカーから発売されているベビーキャリアは、主に生後6か月頃から3歳ごろまで(身長約90cm)まで可能となっています。

モンベルのベビーキャリアは、フレームがアルミニウム合金になっていて頑丈なうえ、軽くなっています。また転落を防止するハーネスやパッドを備え、安全性も抜群です。
お子さんが座る部分にはやわらかい3Dメッシュになっていて肌さわりも良く、内側は通気性に優れたスポンジを使用することで、快適にすごすことができます。
やはり山登りでは、抱っこひもに比べると、ベビーキャリアは安全性、快適性に優れているとも言えます。
ちなみにFISHMANことパパさんは、こちらの背負子を釣りの時に愛用しています。

軽くて使い易いです!
押さえておきたいポイント
山選び、コース選びについて
こちらの記事では「まずは、はじめての山歩きは自然公園がおすすめ!」についてまとめています。
少しずつ慣れてきたら、行きor帰りの片道にロープウエィを使うと、少し高い山や景色の良い場所を楽しむことができます。
こちらの記事では「ロープウエイを片道使っての山登りコース」をまとめています。
もう少し歩けるようになれば、ロープウエィを使った「六甲山」もおすすめです。
無理はしないこと

小さいお子さんと一緒に山歩きをする際には、とくに無理をしないということが重要になってきます。
- 体力・体調
- 時間
- 天気
これらに余裕をもつことが必要です。「ちょっと怪しい」「ちょっと難しい」と感じたら、引き返すことも大切です。
山登りも積み重ねていくことで、レベルもアップし、楽しさもどんどん広がっていきます。
まずは、小さな1歩からはじめてみませんか?!


神戸の山歩きにはこちらの地図がおすすめです。