いつもは神戸のはしっこから行ける、山歩きやハイキングコースをご紹介していますが、今回はちょっぴり遠出、一泊してのトレッキングコースをご紹介します。
場所は京都市南丹波市にある「かやぶきの里」でも有名な美山町。そこからさらに車で約25分ほど走ったところにある、京都大学の研究林「芦生原生林」です。「芦生の森」と呼ばれ親しまれています。
「芦生の森」は全面積・約4200ha。その約半分は人の手が加えられていない天然林で、この中には森林の成立以降、大きな人為がほとんど加わっていない原生的な部分も含まれています。
そんな自然の宝庫である「芦生の森」に、5月の連休を利用して子どもたちと行ってきました。そして今回、泊まったのはその麓にある自然文化村にある河鹿荘です。
では、合わせてご紹介させて頂きます!

今回は山登りと違い平坦な道が続きます。
けれど、自然豊かな「芦生の森」では、五感がフル活用です!
静かな森の中では感覚が研ぎ澄まされますよ。
芦生の森コース

芦生の森(芦生研究林)はトレッキングコースとして整備された森ではありませんので、危険な箇所もあります。その為に、知識や技術を習得したツアーガイドとの同行をすすめています。
ツアーガイドを申し込めるところ
価格はコースによって変わります。また宿泊と合わせて申し込まれるとお得です。
では一部のコースをご紹介させて頂きます。

★長治谷作業所は上記地図でいう京都大学フィールド科学教育センターになります。そこに駐車場があります。
上谷・杉尾峠コース (歩行時間約3時間・歩行距離約4㎞)
上谷は由良川の源流となる谷です。その流域にはブナやトチの巨木があり芦生の森の魅力を感じるコースとなっています。杉尾峠からは日本海を見ることもできます。
長治谷作業所→上谷→杉尾峠(標高765m)→上谷→長治谷作業所
下谷・ブナノキ峠コース (歩行時間約5時間・歩行距離7.5㎞)
前半はブナの林に中を歩き、後半の下谷林道ではトチの木が広がるトチノキ平、大カツラの巨木などに出会えるコースです。
長治谷作業所→ケヤキ峠→ブナノキ峠(標高939m)→下谷林道→長治谷作業所
そのほかにも、由良川本流沿いの森林軌道(平成20年度経済産業省の近代化産業遺産に認定)を歩くコース(歩行時間6時間・歩行距離約9㎞)や、佐々里峠から尾根沿いに歩く、こちらも歩行時間約6時間、歩行距離約6.5kmの健脚向けコースもあります。
我が家は下谷・ブナノキ峠コース を歩いてきました。

入林届けが必要です。用紙はネットでもダウンロードすることができます。

使われなくなったトロッコがとまっています。その線路もどこへ続くのだろう、となんだかワクワクしてしまいます。

5月の早朝はまだまだヒンヤリしていました。子どもたちもフードを被ってちょうど良いくらい。
ブナノキ峠を通りすぎケヤキ峠へと向かいます。もちろん、鳥の鳴く声、木のざわめきもありますがとにかく静かです。

苔の美しさと水の透明感、そして山の静かな息使いに、ただただ体が溶け込んでいくそんな感覚になりました。

昼食は川べりに下りて。鹿も水を飲みに来ているのでしょう。川べりには真新しい糞が落ちていました。
今回は実際に動物たちに出会うことはありませんでしたが、もしかすると動物たちが私たちを見ているのかもしれません。。。見られているのかもしれません。。。

この芦生の森。山登りのように「登った」「頑張った」という達成感は感じられませんでしたが、また違った自然の魅力を体全体で感じることができました。とても贅沢な体験でした。
ツアーの参加者の多くが、この自然豊かな芦生の森の虜になって、リピーターになるという話にも頷けます。
河鹿荘(かじかそう)

宿泊は芦生の森(長治谷作業所)から車で約20分ほどの所にある河鹿荘(かじかそう)に泊まりました。
ここは何度も芦生の森を歩いている父が勧めてくれたからです。
また、河鹿荘は芦生の森をトレッキングされる方だけでなく、美山かやぶきの里に観光に来られる方も多く利用しています。

この時は但馬牛のすき焼きを頂きましたが、ジビエ料理も人気のようです。
また、レストランからは少し散っていましたが桜も見え、なかなか良い景色でした。夕食後はすぐ側ににある由良川があるので、その河川敷で石を積んだりして遊びました。
(残念ながら好きな流木は見つかりませんでした(以前は趣味の一つに流木拾いがありました。。。))
美山かやぶきの里

次の日は「美山かやぶきの里」へ。かやぶきの里へは河鹿荘から車で5分ほどになります。
線路跡を歩くということは似ていますが、雰囲気は随分と違います。違いもぜひ楽しんでみてください。
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