神戸のアーティストやクリエーターの拠点施設「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO/キイト)が神戸・三宮の東遊園から少し海側に歩いたところにあります。
ゴシック建築を貴重とした建物は、1927年に輸出生糸の品質検査を行う施設として設立されました。
その後も近代日本の産業や文化を輸出するための重要な拠点だった生糸検査所。
そんな面影が存分に残る「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO/キイト)」は現在、新しい価値を生み出す創造の場となっています。
デザインやアートにまつわる講座やイベント、こども向けのワークショップなど多数開催されていますが、
2022年7月26日を予定に『三宮図書館』が一時移転し『KIITO三宮図書館』としてOPENします。
現在「三宮図書館」が入っている「勤労会館」は、バスターミナルの建設に伴って解体。
新設されるターミナル内に「三宮図書館」も入る予定で、それまでの一時的な移転先のようですが、KIITOのレトロな雰囲気を活かした子どもも大人も楽しめる図書館になるようです。

現在はまだ「KIITO三宮図書館」のようすを見ることができませんでしたが、KIITOの雰囲気と新しい図書館の計画についてお伝えします♪
神戸三宮・東遊園地にOPENした「こども本の森・神戸」はこちら
アクセス

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO/キイト)はJR・阪急・地下鉄・三宮駅から約20分ほど南に歩いたところにあります。
「こども本の森」がある東遊園地を過ぎ歩道橋を渡り、右手の角にはこちらもゴシック調が素敵な神戸税関があります。その左手の先がKIITOです。
車の場合だと、阪神高速3号神戸線・京橋西料金所のすぐ。駐車場はお隣にありますが「満車」のことも多いようです。
- Hi-Park KIITO神戸
- 平日 7:00~22:00 30分毎 ¥100
- 22:00~7:00 60分毎 ¥100
- 休日 7:00~22:00 30分¥100
- 22:00~7:00 60分¥100
- 平日24時間最大 800円
- 土日祝 24時間 最大1000円
ちなみに筆者は、車で神戸三宮周辺に行って、ゆっくりと見て回りたい際は「みなとのもり公園」の東側の大きな駐車場に停めることが多いです。(以前は1日最大700円でしたが、800円に値上がりしていました(涙)
1階カフェ・ホール・ギャラリー

KIITOは4階建てになります。1階にはカフェ・ホール・ギャラリー・フォトスタジオなど。

この日はKIITOカフェに行きたかったのですが、到着したのが3時すぎ。残念ながら閉まっていました。
よく行ったものの「閉まっていた~」が多い筆者です。


1階にはその他にKIITOでの取組みや活動、神戸にゆかりのあるアーティストについてなど自由に閲覧できるスペースもあります。


こども向けのワークショップも豊富です。
息子たちと行こう行こうと思いながら、行かない間に子どもたちが大きくなってしまいました。。。

2階・KIITO三宮図書館OPEN予定

「KIITO三宮図書館」は2階にOPEN予定となっています。(現三宮図書館の閉館は2022年6月30日。KIITO三宮図書館は開館は同年7月26日です)
面積は現三宮図書館は606㎡ですが、KIITO図書館は984㎡と少し大きくなります。
座席数も60席から90席の増加。建物全体のレトロな雰囲気を生かし、今よりもゆったりとした空間で読書を楽しむことができるようです。

左には受付カウンター、右には司書さんおすすめの本棚「ブックマルシェ」、その奥には「キッズコーナー」ができるそうです。
キッズコーナーには椅子やベンチを設置し、子どもを見守れるコーナーや、KIITO三宮図書館のシンボルにもなりそうな、ちょっと変わった球体の本棚も登場します。

キッズコーナーの奥には「ネストブース」と言われる少人数で読書に集中できる小さな巣のようなスペースや、くつろいで読書ができるスペース「ブックリビング」
壁を彫り込んだ座席、自分だけの空間で静かに過ごすことができる「ニッチ」など、読書を楽しめる仕掛けがたくさんです。
【開館時間】平日・土曜 10時から21時 日曜・祝日 10時から18時
【休館日】毎週月曜(月曜が祝日の場合は開館、翌日以降の平日を開館)・年末年始・蔵書点検期間

現在の2階の「ライブラリー」はKIITOデザインセンターがレクチャーやイベントを企画する際に収集した書籍や資料、掲載誌やセンターの発行物を開架しています。
また、全国から収集したカルチャー、デザイン、アートシーンを伝えるフリーペーパーや資料も多数です。
(本の貸出しは行っていないようです。)

2階・生糸検査所ギャラリー

カフェやイベント、ライブラリーもいいけど、ちょっと立ち寄って欲しいのが2階にある「生糸検査所ギャラリー」です。
かつては神戸港から輸出していた生糸(絹糸)の検査所だったこちらの場所。
生糸の品質検査の方法を実際に使用されていた機械が展示されていて、写真、映像などでその歴史なども紹介されています。


1868年に神戸港が開港してから、海外の様々な文化・技術・情報が取入れられ、日本の文化と融合することで、現在の「神戸らしさ」が発展していったそうです。
そして神戸港は日本の文化・産業を世界に向けて発信する場でもあり、この生糸検査所も重要な拠点の一つでもあったようですね。
まとめ
レトロな外観と改修された内装がとてもお洒落で、それでいて居心地の良い「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO/キイト)」
さらには2022年7月、三宮図書館の一時移転により「KIITO三宮図書館」がOPENします。ますます居心地の良い場所になりそうな予感。
今後は、オープニングイベントのほか「KIITO」や「こども本の森・神戸」との連携企画など、読書にまつわる、さまざまなイベントも行われるようです。楽しみです。
8.9月にはtuperatuprera(ツペラツペラ)の工作ワークショップも開催されますよ♪