暖かくなってきた3月、4月ぐらいから、6月の梅雨の時期にかけて、どこからともなく?現れる「山ビル」
筆者は未だ遭遇したことがありませんが、登山の好きな方たちと話をしていると「〇〇山、登ったよ」「あそこの山、ヒルたくさんいなかった?」とか「この前ヒルに噛まれた(涙)」とか、よくそんな話が出てきます。
登山歴16年以上ですが、未だかつて「ヤマビル」に出会ったことも、噛まれたこともありません。そもそも気が付いていないだけ?(老眼だから?)

でも、今まで噛まれたこと無かったからと言って、これからも噛まれないとは限らないよね。
聞けば聞くほど「吸血」とか「血だらけ」と、おどろおどろしいワード。
「今まで噛まれなかってラッキーだった」と思う反面、何も対策をしてこなかったことにちょっぴり反省です。
「備えあれば患いなし」 そんな訳で、今回は山歩きの際に気になる「いや~な山ビル」についてとその対策をまとめたいと思います。

備えあれば嬉しいな〜♪
小中学校の野外活動で山に行く際にも準備しておくといいかもね!
まずはヤマビルの特徴についてからです。
特にヤマビルの特徴について知りたくない方は飛ばして頂いて、目次から「対策」をクリックしてくださいね。
山ヒルの特徴
日本には約60種類以上のヒルが確認されているそうです。その中でも人の血を吸うヒルは3種類のみ。
そのひとつに「ヤマビル」「チスイビル」がいます。ヤマビルは山や林の中に、チスイビルは池、沼、川に生息しています。
そして、近年、住宅地の庭や公園で雨あがりの見られるヒルは「コウガイビル」と言って、こちらは人の血を吸うことはありません。

時々、公園などで「これってもしかしてヒル?」と思うことがありましたが、血を吸わないと聞いてホッとしました。
ヤマビルは体が3~4㎝とわりと小さ目です。歩くための足がないので、シャクトリムシのように体を収縮させながら前に進みます。
「ヒルが飛んだきた!」という話も聞きますが、実際は飛ぶことはできず、木を登るという行動も確認が取れていないようです。

どうやら地面から登山靴に登ってきているようです。
足元から首筋まで登るのに1分もかからないということなので、気が付けば「首にー!」なんてこともあるのかもしれません。
ちなみに山ビルは、蚊のように人や動物の体温や、呼気に含まれる二酸化炭素によってターゲットを探します。
「息を極力しない」なんてことも出来ないので、ホント厄介ですよね。。。
では、そんなヤマビルに噛まれたらどうなるのでしょう?
ヤマビルに噛まれると?
山ビルは血を吸う際に、前吸盤にある細かい歯で、ターゲットの皮膚を切り裂きます。その際にヒルジンという物質を分泌します。
この物質には麻薬成分と血液の凝固を妨げる性質をもっていて、その為に噛まれると「噛まれたことに気がつかない」「血がとまらない」ということがあります。
- Tシャツが血だらけにー!
- 登山靴を脱いだら、足の裏が血の海にー!
なんてことがあるのがヤマビルの特徴です。また吸血後に痒みや腫れ、発熱やめまいが起こることも稀にあるそうです。
実際に2時間も「血が止まらなかった」という事例も。。。(怖)

マダニのように媒介して感染症を引き起こすリスクは低いようですが、傷口から細菌が入り感染症を引き起こすこともあるので要注意です。
では「ヒルに噛まれてしまったー!」、そんな時はどうしたらいいのでしょう。
噛まれたときは?
- 吸血しているヒルを除去する
- ヒルジンなどの成分を流し出す
- 抗ヒスタミン剤と塗布
吸血しているヒルを除去する
肌から無理に引き離すこともできますが、皮膚を損傷する恐れもあるので、ライターなどの火を付けたり、塩をかけたりするとすぐに取れます。
ヒルジンなどの成分を流し出す
傷口から血を押し出すようにして、血と一緒にヒルジンなどの成分を流し出します。そうすることで、治りが早くなります。
ポイズンリムバーを使用しても効果的だそうです。
ぬり薬を塗る
虫さされ用軟膏などを塗るとかゆみを和らげます。またステロイドが入ったものは炎症効果を抑える役割を果たします。
また、かゆくて掻いてしまう場合には、絆創膏などを貼って搔かないようにしましょう。
では、そんな「いや~なヤマビル」に噛まれないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
ヤマビルの対処法
実は筆者もお知合いの方から「もう年齢的には登山はきついので、これあげるわ。ヒル対策にもなるわよ」とフットカーバーを頂いたのですが、実際にはフットムカバーではヤマビルを防ぎきらないようです。

ヤマビルは洋服のわずかな隙間からでも侵入します。ヤマビルに吸血されないためには服装に注意し、忌避剤を使うことがポイントです!
では、ここで人気のある(効果があると口コミの多い)忌避剤をご紹介させて頂きます!

なぜかどれもネーミングが凝っています(笑)
そこもお楽しみくださいね。
ヤマビルフィター
ヒル下がりのジョニー
こちらの人気の商品を比べてみました。
比べてみました
効果持続期間 | 匂い | 成分 | 容量 | 価格 | |
ヤマビルファイター | 1週間程度 | ほぼ無臭 | ディート、ウレタン樹脂系水溶性塗料 | 135mL | 1000円前後 |
ヒル下がりのジョニー | 不明 | 匂い有 | 弱アルカリ性溶剤、高級ハッカ油、エタノール、植物抽出天然エキス | 140mL | 1500円前後 |

どちらも「効果がある」とみなさんおしゃっています。
先日、伺った山系のアウトドアショップでは「ヒル下がりのジョニー」が置いてありました。
ちなみに、ちょっと調べてみて「面白いな」と思ったのが、ヤマビルファイターは、全国に事業所をもつ防虫を専門としたイカリ消毒株式会社から発売されている商品です。
片やヒル下がりのジョニーは代表の西村さんという方が、渓流釣りをしてた最中に、ヤマビルの猛襲に遭ったことが開発のきっかけとなったそうです。
また「水を汚したくない」という理念のもと、生分解する材料を使用たこだわりの製品。お得な「詰め替え用200mL」も出ています。
まとめ
とにかくどちらも「効果があった」という口コミの多い安定の商品のようです。
小学校の野外活動の際に持っていって「私だけ被害に合わなかった」という声もチラホラ。
楽しいはずの野外活動・登山が「流血騒ぎ」や「痛かったり・痒かったり」はホント残念な思い出になってしまいますね。
もしかしたら未然に「対策」することで防げることもあるのかな、なんて思ったりもします。(これは筆者にも言えることですが。。。

では「用意周到」で、これからの季節ますますアウトドア楽しんでください♪
最後まで読んで頂きありがとうございます^^