12月に入り「ゲレンデのオープン情報」を続々と耳に飛び込んでくるようになりました。
さあ!待ちに待った「スノーボード」の季節到来です!
みなさんはもう準備万端ですか?「あ、グローブがない。。。?」
「そう言えば、グローブに穴が開いていたんだ。。。」「去年ビショビショで冷たかったんだ。。。」
あちゃ~、でも大丈夫です。今からでもまだ間に合います。
\ そこで知っておきたいのが「スノーボードグローブの選び方」です /
なかには「グローブなんて何でもいいや」という方もいらっしゃるかもしれませんが、筆者からすると「ちょっと待ったー!」と突っ込みが。
実は「グローブ」一つで、スノーボードの楽しさや上達が左右するんです。

スノーボード歴25年以上、スノーボードショップでの勤務、カナダ・ウイスラー滞在経験もある筆者が、今回は「スノーボードグローブ」の選び方についてまとめたいと思います。
まずは「形状」の違いから簡単にご説明しますね。主にスノーボードグローブは「3タイプ」ありますよ。
5本指タイプ
やっぱり指の動かしやすさを重視するなら、指が1本ずつ分かれた「5本指」タイプ。
特にスノーボード(アルペンスタイルは除くフリースタイル)は、ビンディングの取り外し調整を頻繁に行うので、5本指タイプならグローブを着けたままでも作業しやすくなっています。
デメリットと言えば「ミトン」タイプに比べ、指が分かれているため外気に触れる面積が大きく、保温性に欠けるといったことがあります。
ミトンタイプ
保温性を重視するならミトンタイプがおすすめです。指先がつながっているので、暖かさをキープしてくれます。
また、縫い目が少ない分、雪などが縫い目から侵入してくるのを最小限に抑えることも。
外側がミトンタイプ、内側のインナーが5本指になっているものもあります。

最近は「ミトン」タイプが流行っていますよ♪
トリガータイプ
トリガータイプは保温性もあって、指を動かしやすいという「いいとこどり」のグローブのように思えますが、3本の指がまとまるため使い慣れていないと違和感を感じます。
「慣れたら不便ではない」という声もあまりますが、実際に使っている人は多くありません。
「人と違ったものがいい!」という方には、こちらのトリガータイプがおすすめかもしれません。
素材について
グローブ選びの際に大切なのが形に加えて「耐水圧」です。耐水圧とは「どのくらいの防水性能があるかという指標になります。
数値の基準は1㎝四方の生地の上に1㎝四方の筒を立てて水を入れ、どのくらいの高さまで生地の裏側に水が漏れず耐えれるかを表します。
数値が高いほど防水性が高いとされていて、スノーボードで使用する際には10.000mm以上を目安とされています。
また耐水圧と同様に目安となる表示が「ゴアテックス」です。
「ゴアテックス(GORE-TEX)」はアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材の商標名になります。
スノーボードアイテムに限らずアウトドアアイテムに使用されているので、耳にされたことのある方も多いのでないでしょうか?
「ゴアテックス」の凄いところは、防水性と透湿性を兼ね備えているところです。つまり雨は通さないけど水蒸気は逃がすということです。

この通称「ゴア」を使ったスノーグローブは、雪(水)を通さず手汗(湿気)をため込まないという特徴があり、スノーボードを楽しむにはピッタリです。
インナーについて
グローブの内側にあるインナーですが、取外しの出来るものと一体化のものがあります。取外しができるものであれば、インナーだけ洗濯もできるので便利です。

カナダ・ウイスラーのハイシーズンはとにかく寒くて、鼻水も凍るほど。
グローブの中にはさらにもう一枚「インナーグローブ」を付けて滑っていましたよ。
パイプグローブ
パイプやパークで滑る人に向けて作られたグロープで「パイプグローブ」というものもあります。
こちらはかなり薄手で防水性、保温性は低くなっています。ハイクアップしたり春先からの暖かくなって時期には活躍するグローブです。(中には代わりに、ゴム手袋を使用している人も。。。)
その他の機能
実はスノーボードグローブには「これ便利!」という機能がついたものがあります。いくつかご紹介させて頂きますね。
- ジョイント・ストラップ機能・グローブを片方だけ落としてしまうのを防ぐジョイント機能、ウエアのベルトに付けられるストラップ機能
- グループリーシュ機能・グローブと手首をつなぎ、リフト乗車時に落下を防ぎます。
- スマホ使用可能・グローブをつけたままでスマホを使用することができるものもあります。
- ゴーグルワイパー機能・ゴーグルに付いた雪や曇りをグローブのワイパーで拭き取ることができます。
- ポケット付き・小銭やリフトのIDメダルやコインを入れることのできるポケット付きのものもあります。
まとめ・おすすめポイントは?
最後に、今まで数10種類のグローブを使用してきた筆者が、スノーボードグローブを選ぶ際のポイントをまとめます。
- 5本指タイプであること
- フィット感があること
- 素材はレザーであること
- ゴアテックスを使用していること
- 手首からの長さはあまり長くないこと
5本指タイプ
ミトンタイプも「可愛いなぁ~♡」と思って2度使用したことがありますが、ラジェットを瞬時に外したり、グローブを付けたままドライバーを使ってセッティングを変えるとき、ミトンタイプはなんとなく動かしにくい。
そんな訳で、指先が動かし易い「5本指タイプ」を使っています。
レーザー素材・フィット感
付けた時のフィット感をとても重視しています。これは、先ほどの指先の動かし易さにも関係します。
また、以前に「かっこいいから」という理由で「レザー素材」のものを使い始めたのですが、レザー特有の「柔らかさ」と「馴染みの良さ」から、それから続けてレザー素材のものを使っています。
手入れが大変という声も聞きますが、滑り終えたあとは「乾かす」だけ。特に何もしていません。
でも、通常のものより持ちが良いと感じています。
ゴアッテクス使用
正直「ゴアテックス」を使用したグローブを使い始めてから、もう「ゴアテックス」ではないものは使えなくなってしまいました。
ゴアテックスを使用していることで値段が少し高くなってしまいますが、(その分と言ってはなんですが) 寒さのストレスは軽減します。また長持ちすると感じています。
最後に「ややショート丈」のグローブが好みなのは、グローブをウエアの中に入れるためです。
あまり長いとゴワゴワしてしまうので、短めのを好んで選んでいます。
初心者の方などは、雪が入りにくいロングタイプの方が良いかもしれませんね。
あと「これ便利だな~♡」と思ったのは「ワイパー」と「ストラップ」機能の付いたもの。
ゴーグルに付いた雪をサッと払うのに、グローブのワイパーはとても便利です。傷もつきません。
また、ストラップが付いていれば、休憩中にレストハウスなどでウエアのベルト部分に装着。
無くしたり忘れたりがありません。

今回はスノーボードグローブの選び方についてまとめてみました。グローブ選びの参考になれば嬉しいです。
次回はおすすめのグローブメーカーもご紹介したいと思います♪